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世界経済フォーラムが声明、Facebookの仮想通貨リブラなどステーブルコインを擁護

「ステーブルコインは世界の米ドル依存を緩和し経済安定に貢献する」

(Image: Poring Studio / Shutterstock.com)

国際会議「ダボス会議」を開催している世界経済フォーラム(WEF)は11月26日、「ステーブルコインが世界の米ドル依存を和らげ、世界経済をより持続可能なものにする可能性がある」との見解を表明した。Facebookが計画する仮想通貨「Libra(リブラ)」の価値を評価する内容で、リブラに反対する各国の規制当局とは立場を異にしている。

声明文は2019年第1四半期に中央銀行が保有する全ての外貨準備の62%が米ドルであり、それが通常は米国国債の形で保有されていることを挙げ、米ドルの米国債への一方的なフローが、米国の金利を低水準に維持し、米国の貿易赤字拡大や経済成長の圧迫を招いていると指摘した。

さらに米ドルへの一極集中が存在する中で、世界で政治・経済の混乱が起きた場合、米ドルへの逃避が一層進み、世界の金融システム全体が麻痺すると主張。米ドルを含む複数の法定通貨に裏付けされ、価値が安定しているステーブルコインは、米ドルへの世界的な依存を緩和し、流動性の向上を助けるとした。

報告書はまた、ステーブルコインが世界の貧困層の物理的な現金への依存を低下させ、金融包摂を高められるとも分析。銀行口座を持たず、世界の銀行からも重視されていない17億人に安全で低コストの金融サービスを提供する意義を評価した。

報告書は、ステーブルコインは国際送金の手数料を引き下げることで、貧困層だけでなく多くの人にメリットを与えられるとも主張している。

報告書は最後に、中国人民銀行のデジタル通貨計画やFacebookのリブラプロジェクトを紹介し、「ブロックチェーンの相互運用性は、経済的およびトランザクションのスケーラビリティ、速度、およびセキュリティを向上させることができる」と総括した。