仮想通貨(暗号資産)ニュース

サッカー=ユベントス、ファンから出資と意見募るトークン48億円相当を発行

2020年のホーム戦ゴール曲をファンの投票で決める

ユベントスFCのクリスティアーノ・ロナウド選手=2019年3月12日撮影(Image: cristiano barni / Shutterstock.com)

イタリアのプロサッカーリーグセリエAに所属するユベントスFCは12月2日、ブロックチェーン活用の投票プラットフォームSocios.comを通じ、総額4000万ユーロ相当(日本円にして48億円)のトークンを発行した。ユベントスファントークン(JUV)と呼ばれ、1枚2ユーロで同チームのファンに向けて販売される。チームは1JUVを1票とし、2020年のホーム戦ゴール曲を投票で決める。

ユベントスのトークン発行は、Socios.comが提供するファントークンオファリング(FTO)というサービスの第1弾となる。Socios.comがトークンの発行を代行し、クライアントのファンに向けてトークンを販売し出資を募る。同社が提供するアプリを通じて、トークンを用いたファン投票などをサービスとして提供する。同社は6チームとFTOの契約を締結しており、2020年第1四半期中に実施するという。

ユベントスFCは新規トークンの発行を通じ2020年のゴール曲をファンの投票で決める(Socios.comの発表資料より引用)

欧州のサッカーリーグでは、ホームの試合で地元チームがゴールを決めた際、特定の楽曲で演出する風習がある。ユベントスは8年間、ホームであるアリアンツスタジアムのゴール曲に、ザ・フラテリスの「チェルシー・ダガー」を採用してきた。その間、セリエAでは2011年から続く8年連続優勝を達成し、リーグ最多の優勝記録を保持している。

チームは「ファンが愛するクラブ」を掲げ、技術の進化と革新を受け入れていく方針だ。2020年という節目に4つの新たなゴール曲候補を提示し、世界中に4億2300万人いるというファンとの交流の新たなスタイルとして、今回のトークン発行と投票を行うとしている。新たなゴール曲の候補は以下の4曲。


    【ユベントスの新ゴール曲候補】
  • Blink 182 - All the Small Things
  • Blur - Song 2
  • House of Pain - Jump Around
  • P.O.D. - Boom

トークンの販売と投票は、Socios.comが提供するAndroid向けアプリを通じてスタートしている。総発行数2000万枚が売り切れるまで販売を行う予定だ。投票の状況は非公開。2020年にアリアンツスタジアムで行われるユベントスのホーム戦で、最初のゴール時に新たなゴール曲が明らかになるとのこと。

【Vote on the new goal song celebration played at the Allianz Stadium】