仮想通貨(暗号資産)ニュース
中国Bitmain、仮想通貨マイニングマシンのリース事業を開始
採掘報酬の25%をマイナーに分配。工場向けの大口プランも
2019年12月9日 12:40
仮想通貨マイニング(採掘)世界最大手のビットメイン(Bitmain)は12月7日、中国・成都市でユーザーミーティングを開き、マイニングマシンのリースプランを発表した。ミーティングに参加したユーザーがSNSに投稿し、明らかになった。
利益の75%をビットメイン、25%をマイナーが受け取り
発表によるとビットメインはユーザーにS17シリーズの機種と電気代の一部を供与。ユーザーはマイニングで得た報酬の中から電気代を除いた利益の75%をビットメインに収め、残りの25%を受け取る。マイニング報酬が電気代を下回り赤字となった場合は、収益の分配は行われない。契約期間は1年とする。
マイニング工場向けの分割払いモデルも発表
ビットメインはこの日、マイニング工場など大口顧客向けの最新機種分割支払いモデルも発表した。
購入台数が100から999台の場合、頭金50%を支払うことでマシンを受け取り、残債を分割で払うことができる。購入台数が1000から1999台の場合は頭金40%、2000から4999台なら30%、5000台以上は20%の頭金で、マシンを取得できる。
マイニング工場は資金繰りの問題を緩和でき、ビットメイン側は販売台数を増やせるメリットがある。
中国に拠点を置き、世界最大のマイニングマシンメーカーとされるビットメインは10月末、共同創業者の一人、呉忌寒(ウー・ジーハン)氏がもう一人の共同創業者、詹克团(ジャン・コートゥアン)氏を解任するなど、経営を巡って混乱が起きている。
11月には同じく中国企業のカナン・クリエイティブ(Canaan Creative)がナスダックに上場するなど、IPOでもライバル企業の先行を許し、業界での優勢的な立場が揺らいでいる。