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仮想通貨マイニング最大手のビットメイン、米国での上場準備大詰めか

ASICマシン開発の中核社員らとストックオプションを契約

(Image: Shutterstock.com)

世界最大の仮想通貨マイニング企業ビットメイン(Bitmain、比特大陸)は6月末までに、多くの社員とストックオプションの契約を交わした。ビットメインに近い関係者の話として、中国の界面新聞が7月4日に伝えた

報道によると、ストックオプションの対象は2015年10月以前に同社に入社し、マイニングマシンのコア開発業務に携わってきた社員で、2018年時点で在籍していることが条件。関係者は「アメリカでの新規株式公開(IPO)を見越した準備だ」としている。

中国に本社を置くビットメインは2018年に香港証券取引所に上場を申請したが、今年3月に審査の期限が切れ、申請が失効した。同年はビットコインの価格低迷で、マイニングマシンの売り上げが停滞したため、ビットメインは巨額の損失計上やリストラを余儀なくされ、それが上場失敗の一因になった。

しかし2019年に入るとビットコインの価格が上昇。ビットメインの業績も改善の軌道に乗った。界面新聞の報道によると、同社の2019年前半の売上高は、昨年の赤字を埋めるほどに回復しているという。

ブルームバーグ(Bloomberg)の報道によると、ビットメインは目標をアメリカでの上場に切り替え、早ければ8月にも上場申請を行う方針だ。