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IoTチップ市場は2029年までに380億ドルへ。年15%成長の見込み

ブロックチェーンとの連携はデバイスの低価格化がカギとなるか

(Image: Shutterstock.com)

米国の調査会社BIS Researchは1月15日、IoTチップのグローバル市場分析を発表した。同社は2019年のIoT市場は世界全体で94億ドルだったと報告した。今後10年間の年平均成長率は15.18%と予測し、2029年にIoTチップの市場規模は386億ドルに上ると見込んだ。

IoTチップ市場拡大の要因は、デバイスに対する世界的な需要増加だとしている。IoTデバイスはブロックチェーン、人工知能(AI)、ヘルスケア、自動車など、先端技術と既存技術の双方で広く関連技術として注目される。各分野での研究が進むことで、加速度的な需要の拡大が見込まれるとのこと。

ブロックチェーン分野では、IoTデバイス1つ1つにノードの役割を与え、分散型のネットワークを構築するといった構想がある。しかし、現行のIoTチップは安いものではない。特にノードを継続的に稼働させられるだけの性能を持つIoTデバイスとなると、チップ以外のコストも含めてその傾向は顕著だ。

現状、IoTとブロックチェーンの連携においては正攻法で大規模なネットワークを構築するということがコスト的に難しい。だが、今後IoTチップ市場の成長に伴い、サプライヤーの価格競争でIoTデバイスの低価格化が見込まれる。分散型のネットワークという意味においてブロックチェーンとIoTの概念は重なるため、コストの問題さえクリアしてしまえば、研究は加速するのではないだろうか。