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アクセンチュア、世界の金融機関リスク管理部門を実態調査

ブロックチェーン・AIなど先端技術のリスク「適切に評価できる」半数以下

各テクノロジーの導入に伴う組織のリスクを「十分に評価できている」と考えているリスク管理部門の管理職の割合

アクセンチュアは1月29日、世界の金融機関のリスク管理部門を対象に行ったアンケート調査結果を発表した。「組織全体で人工知能(AI)を導入する際のリスクを適切に評価できる」と回答したリスク管理部門管理職はわずか11%、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)やブロックチェーン導入のリスクに関してはそれぞれ9%、5%とさらに下回ったという。

今回の調査でリスク発生が加速していると答えた回答者は72%だった。調査結果を分析するアクセンチュアの財務・リスク管理事業のグローバル統括者スティーブ・カルプ(Steve Culp)氏は、「リスク管理を担う管理職がテクノロジーと同じペースで進歩できていない」と指摘した。

この調査結果は「Accenture 2019 Global Risk Management Study」(アクセンチュア 2019 グローバルリスク管理調査)として、同社が2019年12月に公開したもの。同社が2009年から定期的に作成しているレポートで、今回が第6回目になる。世界の銀行、保険、証券分野の企業のリスク管理部門の経営層683人を対象に電話インタビュー(CATI)を実施し、データを収集したという。

レポートの全文は英語版のみとなるが、アクセンチュアの公式サイト上にて無料で公開されている。氏名、メールアドレスなどを登録する必要があるが、金融サービス、銀行、証券、保険の各業種を対象とした4種の文書を閲覧可能だ。

Accenture 2019 Global Risk Management Study– Capital-Markets Reportより引用)