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スウェーデン中銀、法定デジタル通貨の実証実験を2021年2月まで延長

試験版CBDCは分散型台帳採用しアクセンチュアと開発中。試験運用の開始日は未定

(Image: Shutterstock.com)

スウェーデンの中央銀行であるスウェーデン国立銀行は2月20日、法定デジタル通貨(CBDC)「e-krona(イークローナ)」の実証実験について、実験期間を2021年2月まで延長することを発表した。

試験運用に用いるCBDCの基盤には、分散型台帳(DLT)を用いることを明かし、システムの仕組みと試験運用の全体像を説明する資料も公開した。試験運用の開始時期は明かされておらず、発表時点ではCBDCの開発中だという。

同行は2019年12月にアクセンチュアと契約しCBDCの開発を発表。初年度はスマートフォンやスマートウォッチ、ICカードでe-kronaを使えるよう、決済プラットフォームを開発し、決済企業、小売店なども参加してシミュレーションを行うとした。最初のプロジェクト期間は2020年12月31日までで、最大7年間まで延長可能としていた。

今回の発表においてもプロジェクトの目的は変わらず、e-kronaの技術的可能性に対する銀行の理解を広げ、テスト環境でどのように機能するかを検証する。e-kronaの正式な発行については、引き続き決定を保留している。

試験運用版e-kronaの概要図(スウェーデン国立銀行の発表資料より引用)