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米SEC、俳優スティーブン・セガールをICO違法宣伝で起訴

起訴内容について肯定も否定もせず。罰金を支払い和解

俳優スティーブン・セガール氏=2018年11月3日撮影(Image: Markus Wissmann / Shutterstock.com)

米国証券取引委員会(SEC)は2月27日、ハリウッド俳優スティーブン・セガール氏が、Bitcoiin2Gen(B2G)が実施したICOを違法に宣伝し、受け取った報酬を開示しなかったことにより告発され、罰金を支払い和解したことを発表した。

SECによると、セガール氏はB2GのICOプロモーション報酬として25万ドルの現金と75万ドル相当のB2Gトークンを約束されていたことを開示しなかったという。セガール氏は、SNS等で自身のファンに向けてB2GのICOを「見逃すな」、「禅マスターのスティーブン・セガールがBitcoiin2Genの大使になった」と宣伝をしていたことが明らかとなっている。B2Gのプレスリリースにも、セガール氏がICOを承認した旨が記載されていたという。

一連のプロモーションは、SECの2017年DAOレポートで、ICOで販売されたトークンは有価証券である可能性があると警告した6か月後に行われたという。SECは、米国連邦証券取引法の宣伝禁止規定に従い、証券である仮想通貨またはトークンを宣伝する著名人またはその他の個人は、宣伝と引き換えに受け取った補償の性質、範囲、および報酬金額を開示しなければならない旨を通告した。

SECの命令に対してセガール氏は、連邦証券取引法の宣伝禁止規定に違反したことを認めた。セガール氏は、SECの調査結果を肯定も否定もせず、罰金に応じた。罰金額の15万7000ドルに、実際のプロモーション報酬15万7000ドルと審理前利息を加えて支払い和解したという。また、セガール氏がデジタルその他のいかなる証券も今後3年間は販売促進しないことに同意したことをSECは併せて報告した。