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TOKAIがみんな電力と資本業務提携、ブロックチェーン活用の再エネ事業に着手

新会社を設立し再エネ電力の販売など関連サービスを展開予定

 株式会社TOKAIホールディングスは8月13日、みんな電力株式会社が業容拡大を目的として実施する第三者割当増資を引き受けるとともに、同社の再生可能エネルギー事業分野参入に関する資本業務提携について合意したことを発表した。TOKAIホールディングスは、再生可能エネルギー事業分野において、2019年4月に新会社を設立し、再エネ電力の販売や蓄電池販売・メンテナンスなどの関連サービスを開始予定で、みんな電力と事業化の本格検討に着手した。

 みんな電力は、「生産者の顔が見える」電力小売りサービスをコンセプトに、全国各地より調達する再エネ電力を、独自の電力取引プラットフォームで販売する実績を持っている。2019年4月に設立予定の新会社では、電力生産者が電力会社を介さず、電力を直接消費者に販売する際に、みんな電力が開発するブロックチェーン技術を活用し、顧客基盤を活かした再生可能エネルギー事業を展開するという。

 2019年以降、国によって制定された電力の固定価格買取制度(FIT)による買取期間が終了する。TOKAIホールディングスは、買取期間終了後に、太陽光発電などFIT電源を保有する個人や企業が再エネ電力の販売を行うなど、電力の供給が大規模供給モデルから、企業や個人による分散モデルへとシフトすると想定している。また、CSR(企業の社会的責任)などの観点から、大手企業が再エネ電力を供給源として選択するなど、再エネ分散電源化の動きを後押しするとも見ている。

 この資本業務提携により、みんな電力の業界最高レベルの再エネ比率の電力を活用し、グループの既存の個人ユーザーおよびCSRに積極的な法人ユーザー向けに再エネ比率の高い電力を供給し、TOKAIホールディングスのブランド価値を高めていくという。また、他の事業者とのアライアンス施策として、全国のガス事業者やCATV事業者など、同社が得意な分野に対しても積極的に展開を行っていく考えとのこと。