仮想通貨(暗号資産)ニュース
国産ブロックチェーン「Hyperledger Iroha」をモスクワ証券取引所グループNSDが採用
ソラミツとNSDが共同で分散型デジタル証券保管振替プラットフォームを開発、試験運用開始
2018年10月26日 18:05
独自ブロックチェーンを開発するソラミツ株式会社は10月23日、同社はNational Settlement Depository(NSD:ロシア連邦証券保管振替機関)と共同でD3ledgerを設立し、独自ブロックチェーン「Hyperledger Iroha」(いろは)を活用した分散型デジタル証券保管振替プラットフォームを開発し仮想通貨など暗号資産のグローバルな預託サービスの試験運用を開始したことを発表した。16日より、資産管理会社であるAddCapital Investment Fundが同サービスの試験利用を開始したことを報告している。同サービスのブロックチェーンサーバーは、NSD、KDD(スロベニア証券保管振替機関)、Lykke(スイスの仮想通貨交換所)に設置されていることを明らかにした。
ソラミツは、ブロックチェーンや関連ソリューションを開発するフィンテックのスタートアップ企業である。ブロックチェーン技術を活用し、デジタルアイデンティティやデジタル資産を管理するための安全で便利な方法を開発することを目指す。また、オープンソースコミュニティとともにブロックチェーン「Hyperledger Iroha」の開発を行っている。
ソラミツが開発した「Hyperledger Iroha」は2016年10月、Linux Foundationが運営するオープンソースのブロックチェーンプラットフォームHyperledgerプロジェクトに採択されたシステムとのこと。分散台帳技術に基づく資産のトークン化が可能だという。また、D3ledgerのネットワークは、1日に200万件以上のブロックの保管と決済の処理が可能な独自の合意形成アルゴリズムYACを備えていることがその特徴であると同社は謳っている。