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フィスコ仮想通貨取引所はBitcoin Cashハードフォークの影響、Zaifは事案の影響でBCH入出金停止中だが売買は可能

フィスコもZaifもABCとSVのどちらを支持するのか、新通貨を付与するのかといった対応は未発表

 仮想通貨交換所「フィスコ仮想通貨取引所」を運営する株式会社フィスコ仮想通貨取引所は、11月16日のBitcoin Cash(BCH)のハードフォーク直前からBCHの入出金を停止しており、その停止処置を引き続き継続することを16日に改めて発表している。本稿執筆時点の11月20日3時00分頃において、BCHの入出金は再開していないが、売買は行える。

 フィスコ仮想通貨取引所は11月22日付けで、テックビューロ株式会社の仮想通貨交換所「Zaif」の事業および個人利用者の73万口座を譲り受けることが決定しており、「Zaif」をどのように継承するのかといったことで注目を集めている。Zaifは、仮想通貨流出事件発覚後の9月17日夕方からBCHの入出金を停止しているため、Bitcoin Cashのハードフォークで特別な処置は実施しないとのこと。

 Bitcoin Cashは今回のハードフォークにより、Bitcoin SV陣営とBitcoin ABC陣営でチェーンが分岐したため、BCHはBitcoin SVとBitcoin ABCという2種類の通貨に分裂した。フィスコ仮想通貨取引所とZaifはいずれも、Bitcoin ABCとBitcoin SVのどちらが参照するチェーンをBCHと表記する方針であるのか、これまでのBCH保有ユーザーに対して新通貨を付与するのか、といったことの立場を明らかにしていない。

 なお、フィスコ仮想通貨取引所は、BCHの入出金の停止処置はネットワークが安定稼働するまで継続するが、売買は停止しないとのこと。一般的にブロックチェーンのハードフォーク後には、新しいブロックチェーンへの移行が完了してネットワークが安定するまで、取引を行わないことが推奨されている。