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NEMコア開発チーム、NEM財団とNEM Labsが連携や統合して活動することを推奨

POI投票で可決したNEM Labs設立の資金調達は否認

(Image: Shutterstock.com)

 NEMコア開発チームは3月15日、POI投票によって可決された「NEM.io財団(以下、NEM財団)の資金調達要請」および「NEM Labs設立に向けた資金調達要請」に対して、前者の承認と後者の否認を発表した。NEM財団への調達資金の支払いは分割払いとなり、最初の支払いとして2500万XEMが割り当てられた。NEM Labsの資金調達を承認しない根拠として、2つの団体を隔てる正当な理由に欠けるとし、両団体がリソースを共有して密に連携することを推奨している。

 NEM財団は新体制の運営資金として2億1000万XEM(800万米ドル相当)の支援を要請する「Funding Proposal 2019」(NEM財団運営の2019年資金調達要請提案)を発行していた。提案は2月20日、NEMコミュニティのPOI投票により賛成多数で可決している。同時期に「NEM Labs - COMMUNITY PROPOSAL」(NEM Labs設立に向けた資金調達要請提案)も賛成多数で可決した。

 XEMの予備口座から資金を引き出すには、POI投票を経てNEMコア開発チームによる承認が必要となる。今回の発表により、NEM財団は2億1000万XEMの資金調達に関して、NEMコア開発チームから正式に承認された。資金の支払いは分割払いとなり、NEM財団は最初の支払いとして2500万XEMを受け取った。

 一方、NEM Labs設立用の資金調達に関して、NEMコア開発チームは承認しないことを明らかにしている。NEM Labsは、NEMヨーロッパを主体とし、技術的なアプローチでNEMの活性化を目指す団体。NEMコア開発チームは本件の否認にあたって5つの理由を提示する。NEM財団とNEM Labsの活動を切り分けるよりも、両団体が緊密に連携を取った方がNEMのアップデートの加速につながるというのが大枠の否認理由となる。

 今回の決定にあたって、NEMコア開発チームはNEM Labsの活動自体を否定するわけではない。NEM Labsのこれまでの貢献や計画中の一部プロジェクトについて高く評価している。NEM LabsがNEM財団と協調する、あるいはNEM財団内の組織となれば、2団体間の経費削減につながる。NEM財団が調達する資金でNEM Labsの運用を賄うことが最も合理的であるというのが、NEMコア開発チームの判断だ。また、発表を受けたNEM財団代表のアレクサンドラ・ティンスマン(Alexandra Tinsman)氏は、NEM Labsとの協力体制構築に対して、前向きな姿勢を示している。

コア開発チームの発表に対するNEM財団代表アレクサンドラ・ティンスマン氏の投稿(NEMフォーラムより引用)