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NEM財団、2500万XEMの資金調達を完了。仮想通貨NEMが高騰

新体制作りのために移行チームを設置し、タスクをコミュニティに対して明確化

(Image: Shutterstock.com)

 NEM.io財団(以下、NEM財団)は3月9日、新体制の運営資金として2500万XEM、1億2500万円相当(1XEM=5円換算)の資金調達を完了したと発表した。NEM財団は2月に2億1000万XEMの支援を要請しコミュニティの承認を得られたが、コア開発チームと資金の使途や支出について話し合いをした結果、一括ではなく分割で受け取ることが決まったという。今回の発表を受けて、仮想通貨NEM(XEM)の価格が10%から11%ほど高騰している。

 新たに得た運営資金は、これまでプロモーション中心に活動してきたNEM財団をプロダクト中心の体制へ改革するために充てられる。NEM財団の透明性への取り組みとしては、新体制作りのために移行チームを設置し、優先度の高いタスクをコミュニティに対して明確化したことが挙げられる。

 NEM財団の暫定最高技術責任者(CTO)のジェフ・マクドナルド(Jeff McDonald)氏はコア開発チームと共働している。コミュニティ待望のCatapult(NEM v.2)のローンチプランについては、月末に財団から発表する予定とのこと。NEMモバイルウォレット開発については、開発に参加する会社をNEMフォーラムにて公募する予定であるという。

 なお、財団の設立以前から活動しているコア開発チームがNEMの開発を行っており、NEM財団がNEMを運営しているわけではない。NEM財団やNEM Ventures株式会社は、NEMのオープンソースプロジェクトに関わるエコシステム貢献者の1つとして、独立した組織として運営されている。