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イーサリアム財団、OSSコミュニティへの入り口として公式サイトを刷新

入門者向け資料など各種リソースへのポータルの役割

Ethereum財団の新トップページ

 Ethereum Foundation(以下、Ethereum財団)は4月30日、公式サイト(ethereum.org)をリニューアルした。財団の新たなサイトは、Ethereumの持つ巨大なオープンソースコミュニティへの入り口として機能する。今後サイトのデザインや掲載される内容はコミュニティ内での議論によって決定され、コミュニティのさらなる拡大のために活用されることとなる。

 Ethereum財団は、Ethereum創設者のヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏によって設立された。Ethereumのコア開発者やEthereumを活用する関連企業への支援など、そのエコシステムの拡大と技術開発の推進を主な目的としている。

Ethereum財団の旧サイトトップページ

 Ethereum財団の新サイトは改良中だ。Ethereumのブロックチェーンが進化を続けるのに対して、財団のWebサイトもそれに追従するべきだという。リニューアル時点ではサイト内のコンテンツはEthereumの入門者向けのものを含む4つのページが作成され、その殆どは同コミュニティが作り上げた資料等へのリンクで構成される。

 今後もコンテンツの拡充やデザイン・レイアウトの改善は継続的に行っていくという。実際、コミュニティではサイト上のコンテンツについて熱心に議論がなされている。リニューアル後、毎日数10行単位で新たな項目が追加されたり改良が施されたりしている。

 さまざまなブロックチェーンにおいて、それらを代表する各Webサイトは、企業の販促Webサイト然としているとEthereum財団はいう。Ethereumは企業のプロダクトではないため、その代表たる財団のWebサイトは販促サイトとは一線を画するものでなくてはならない。

 この方針に基づいて、財団の新たなサイトは、コミュニティがこれまで培ってきたリソースへのポータルサイトとして機能する。そして、余計な装飾を省いた最小限のコンテンツで運用していくとのこと。