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仮想通貨トロン運営のジャスティン・サン氏が中国当局に「完全降伏」

謝罪文を発表しSNSや取材の自粛を表明

(Image: Shutterstock.com)

著名投資家ウォーレン・バフェットとのランチの権利を460万ドル(約5億円)で落札しながら、開催数日前に体調不良でドタキャンし、さまざまな憶測を呼んでいた仮想通貨TRON(トロン)の運営者ジャスティン・サン(孫宇晨氏)氏が25日未明、中国のSNSウェイボ(微博)で、「孫宇晨の謝罪」と題する長文の文章を投稿した。

サン氏は歯に衣着せぬ性格で知られ、これまでも度々SNSで起業家やメディアを罵倒してきた。が、23日「腎結石」を理由に25日に予定されていたバフェット氏とのランチを延期すると発表後、中国の経済メディア財新が「病気と言うのは嘘で、彼はマネーロンダリングなどの違法行為の疑いで、中国当局から出国を止められている」と報道。別の事業でのトラブルや過去の受験不正疑惑などが一気に噴出していた。

サン氏は謝罪文で、これまでの自身の発言や行動を謝罪。今後病気の治療に専念し、SNSでの投稿や取材対応を控えるとした。謝罪文の要旨は以下の通り。

ジャスティン・サン氏の謝罪文

皆さま

病気が追い打ちをかけ、私は人生で経験のしたことのない波風の中にいます。夜も眠れず、過去の言動や行動を反省しています。炎上狙いの投稿やを心から謝罪したいです。大衆の皆さん、メディア、私に関心を寄せてくれるリーダーや監督機関に誠心誠意謝罪させていただきます。

バフェット氏とのランチの権利を落札したのは、彼への崇拝とチャリティー活動への思いからで、単純にブロックチェーン業界を推進したいという個人的な気持ちが発端でした。けれど私の言動が未熟で、若さに任せて思うがままに発言したことで、それはただの話題作りの行為になってしまい、自分が全く意図しない結末につながってしまいました。

社会と公共への責任を軽視し、自分の初心もどこかに行ってしまいました。私は徐々に興奮し、焦り、恐れ、後悔し、痛みを感じるようになりました。これら全てが世間に悪い影響をもたらし、私を監督する機関の憂慮を招きました。申し訳ありません!

(自身が当局にマークされていると報道した財新に対し)財新は私が大学時代に購読していた著名な出版物です。改革開放や経済発展の大局に多大な貢献をしました。そして私の限界や小ささに気づかせてくれました。

(IT大手企業搜狗の創業者である王小川氏をSNSで名指しで批判したことに対し)王小川先生は、インターネット分野の起業の先輩です。彼を大変尊敬していますし、彼の考えを尊重しています。私は血気盛んな性格生活のため、注目を集めようと彼をからかいましたが、この低俗な行為を深く反省しています。大変申し訳なく、許していただきたいです。

私を守ってくれている先輩、監督機関の方々にこれまでの未熟なあおり行為や言動を心から謝罪します。私は若く世間知らずで、ブロックチェーンも新興業界であり未熟です。

監督当局の先輩方は私に社会責任を果たすよう警告しました。業界の健全な発展は監督機関の指導や監督あってのものです。心の扉を開き、監督機関のご指導を受け、要求に応えて参ります。

私は子供のころからビジネスが好きで、若くして起業しました。大変幸運なことに、中国の高度成長とブロックチェーン業界の追い風を受けました。業界の先輩たちの支援や保護、助けも受けることができ、このような実績を出すことができました。そして監督機関の関心、保護、指導がなければ業界の今の発展はありません。

私はしばらく病気の治療に専念するため、ウェイボでの発言を控えます。客人との面会は遠慮し、取材を受けることも減ります。炎上行為をやめ、ブロックチェーンの研究に力を入れます。国家、業界、公共の利益を重視し、自らの私心を捨て、業務を積極的に改善し、法律を守った経営に取り組みます。

最後に、私に関心を持ち、守ってくれたメディア、先輩、リーダー、監督機関、社会の皆さま。誠に申し訳ございません。

孫宇晨