ニュース

ブルーオーシャンのアフリカ仮想通貨市場に存在する2つの壁

2018年のICOは「サイの角の合法売買」など2件

中国のコンサルティング企業「標準共識(STANDARD&CONSENSUS)はアフリカのデジタル通貨市場を考察するレポートをまとめた。

レポートによると、アフリカでは2018年に毎日17万351ビットコインが取引され、取引量は前年比130%増加した。

法定通貨が脆弱で、口座保有者が少ないアフリカは、デジタル通貨のブルーオーシャンと言えるが、現在の取引規模は極めて小さい。プロジェクト、ウォレット、取引所の規模も大きいとは言えない。

レポートは、アフリカのデジタル通貨市場の壁として、以下の2点を挙げた。

  1. ネット普及率が11%にとどまり、中国のみならずインドに比べても非常に低い。
  2. デジタル通貨に詳しい人材、資金が不足し、取引所やウォレットの立ち上げに必要な人材がいないほか、テック企業の生存が難しい。

アフリカのデジタル通貨を取り巻く環境についても、幅広く紹介している。

アフリカ地域における各国の規制状況

ベーカー&マッケンジーの統計報告「アフリカにおけるブロックチェーンと暗号通貨」によると、デジタル通貨に友好的な国は南アフリカ、チュニス、セネガル、シエラレオネ。

赤は禁止、オレンジは明確なスタンスなし、緑は友好的、推進(STANDARD&CONSENSUSのレポートより引用、以下同)
アフリカ主要国家のデジタル通貨へのスタンス

アフリカでのICOについて

2019年のICOは2件。いずれも南アフリカの案件だった。

1件目はサイの角の合法的な販売の促進を目指すRhino Coin。Rhino Coinの所有者はコインと取引でき、サイの角を合法的に売買できる。ICOの調達資金はサイの保護に使う。

2件目はアフリカのオンライン決済の主役になることを目指すSafcoin。アフリカ貿易の越境決済を簡素化することを掲げている。

アフリカの主要国家のデジタル通貨取引データ

調査会社Ibinexの「グローバル暗号通貨マーケットレポート」によると、デジタル通貨の取引規模が最も大きいのはナイジェリアで、南アフリカが続いた。両国とも規制が比較的緩く、政府のIT化が他国に比べて進んでいる。

ナイジェリアにおけるデジタル通貨の取引量(1日の最大取引額552万ドル)
南アフリカにおけるデジタル通貨の取引量(1日の最大取引額223万ドル)
ケニアにおけるデジタル通貨の取引量(1日の最大取引額81.73万ドル)
タンザニアにおけるデジタル通貨の取引量(1日の最大取引額12.8万ドル)

アフリカの主要取引所

  1. AltCoinTrader
    国:南アフリカ
    取扱通貨の種類:21
    ローンチ時期:2015 年 3 月 23 日
  2. Luno
    国:南アフリカ
    取引通貨の種類:BTC、ETH
    ローンチ時期:不明