仮想通貨(暗号資産)ニュース
ブルーオーシャンのアフリカ仮想通貨市場に存在する2つの壁
2018年のICOは「サイの角の合法売買」など2件
2019年8月1日 06:00
中国のコンサルティング企業「標準共識(STANDARD&CONSENSUS)はアフリカのデジタル通貨市場を考察するレポートをまとめた。
レポートによると、アフリカでは2018年に毎日17万351ビットコインが取引され、取引量は前年比130%増加した。
法定通貨が脆弱で、口座保有者が少ないアフリカは、デジタル通貨のブルーオーシャンと言えるが、現在の取引規模は極めて小さい。プロジェクト、ウォレット、取引所の規模も大きいとは言えない。
レポートは、アフリカのデジタル通貨市場の壁として、以下の2点を挙げた。
- ネット普及率が11%にとどまり、中国のみならずインドに比べても非常に低い。
- デジタル通貨に詳しい人材、資金が不足し、取引所やウォレットの立ち上げに必要な人材がいないほか、テック企業の生存が難しい。
アフリカのデジタル通貨を取り巻く環境についても、幅広く紹介している。
アフリカでのICOについて
2019年のICOは2件。いずれも南アフリカの案件だった。
1件目はサイの角の合法的な販売の促進を目指すRhino Coin。Rhino Coinの所有者はコインと取引でき、サイの角を合法的に売買できる。ICOの調達資金はサイの保護に使う。
2件目はアフリカのオンライン決済の主役になることを目指すSafcoin。アフリカ貿易の越境決済を簡素化することを掲げている。
アフリカの主要国家のデジタル通貨取引データ
調査会社Ibinexの「グローバル暗号通貨マーケットレポート」によると、デジタル通貨の取引規模が最も大きいのはナイジェリアで、南アフリカが続いた。両国とも規制が比較的緩く、政府のIT化が他国に比べて進んでいる。
アフリカの主要取引所
- AltCoinTrader
国:南アフリカ
取扱通貨の種類:21
ローンチ時期:2015 年 3 月 23 日 - Luno
国:南アフリカ
取引通貨の種類:BTC、ETH
ローンチ時期:不明