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6か国とEUのデータ保護機関代表、Facebookの仮想通貨リブラに質問状

「これまでの説明は広範だが具体性ない」個人情報の扱いについて明確な説明求める

(Image: Shutterstock.com)

英国のプライバシー規制機関の情報コミッショナー事務局(ICO)は現地時間8月5日、米国、EU、カナダ、オーストラリア、アルバニア、ブルキナファソのデータプライバシー機関の代表とともに、Facebookの仮想通貨プロジェクト「リブラ」(Libra)に関する懸念を列挙した共同声明を発表した。

声明は、「Facebookとその子会社で、リブラプロジェクトの中核となるカリブラ(Calibra)は、プライバシー保護について、広範に説明しているものの、『どう』保護するかについては具体的な情報が提供されていない。我々は拙速な計画に驚き、懸念している」と述べ、「新たなテクノロジーが経済、社会的に恩恵をもたらすことについては支持するが、それが人々のプライバシーを犠牲にするものであってはならない」とけん制した。

6か国とEUの代表は、「規制のフレームワークや文化に違いはあるものの、リブラに関するリスクは共有している」とも付け加え、リブラのローンチによって、膨大な個人情報と金融情報、仮想通貨の情報が一か所に集中することに強い不安を示した。

代表らは声明の中で、リブラ協会、カリブラ、また、リブラに関わるサードパーティーに対し、「個人情報がどう使われるのか、プロファイリングやアルゴリズムの使われ方、リブラ協会にどの程度シェアされるのかなども含め、明確に説明してほしい」「インフラの開発にプライバシー保護をどう組み込んでいくのか」「多岐にわたるデータ保護のルールにどう対応するのか」などのプライバシー保護に関する詳細な設計を説明するよう求めている。