仮想通貨(暗号資産)ニュース

仮想通貨マイニング最大手ビットメイン、米国での上場取りやめ報道も

解任された創業者は訴訟準備中か

(Image: Shutterstock.com)

仮想通貨採掘(マイニング)最大手のビットメイン(Bitmain、比特大陸)が米国でのIPO申請を報じられたが、米金融関係者は「ビットメインは今、IPOに向けた活動を行っていない」と述べたという。深鍵財経が11月1日に報じた。

関係者によると、ビットメインは、同じく米国での上場申請が報じられた中国のマイニング大手カナン・クリエイティブ(Canaan Creative、嘉楠耘智)とほぼ同時期である数カ月前、米証券取引委員会(SEC)にIPOに向けた書類を提出した。だが、ビットメインはSECと数度のやり取りの結果、IPO申請を取りやめたという。

関係者は「会計事務所が、ビットメインが保有する巨額の仮想通貨資産について、かなり大きなリスクがあると指摘したようだ。カナンはそういった問題はなく、スムーズに申請できた」と述べている。

ビットメインをめぐっては、共同創業者の一人、呉忌寒(ウー・ジーハン)氏が10月29日、もう一人の共同創業者、詹克团(ジャン・コートゥアン)氏の全職務を解除し、オフィスを出入り禁止にしたと社内メールで通知している。

現地の報道によると、今年の大規模人事をきっかけに、社内で締め付け型のマネジメントを行ってきたジャン氏への不満が噴出。解任に至った。ウー氏は社内会議で経緯を説明し、株主などへの事情説明を始めたという。

解任されたジャン氏は沈黙を続けているが、同氏に近い人物によると、訴訟を起こす準備をしているという。