仮想通貨(暗号資産)ニュース
Hyperledgerで分散型アイデンティティを学べる
Linux財団がオンライン学習コースの無料提供を開始
2019年11月27日 06:00
ブロックチェーンプラットフォームHyperledgerプロジェクトなどを運営する非営利団体The Linux Foundation(Linux財団)は11月21日、HyperledgerプロジェクトIndy、Aries、Ursaについて学ぶことができる無料オンラインコースを開始した。同コースは学習プラットフォーム「edX」を通じて提供される。
新たな学習コース「Introduction to Hyperledger Sovereign Identity Blockchain Solutions: Indy, Aries & Ursa」では、ブロックチェーンによる独立したデジタルIDの作成・使用を可能にするツール、ライブラリ、コンポーネント等を提供するHyperledgerプロジェクトIndy、Aries、Ursaについて学習することができる。ビジネスと技術の両方に携わる人を対象とする。
オンラインで利用可能なID関連データは常にハッキング・盗難の対象となる可能性がある。Breach Level Indexの調べによると、毎日588万件を超えるレコードが盗難にあっているという。そこで今後重要になってくるのが、ブロックチェーンによるID関連データの管理となる。
Hyperledger Indy、Aries、Ursaプロジェクトは、分散型ID専用の分散型台帳を使用し、分散型アプリケーションの基盤を提供する。3つのプロジェクトは連携することで、管理ドメイン、アプリケーションほかで相互運用できるよう、デジタルIDを作成・使用するための環境を提供する。学習コースは、これらのプロジェクトによるアプリケーション構築がもたらす可能性について掘り下げている。
同コースは、以下の項目について学習することができる。
- 現在のインターネットID/信頼メカニズムの問題
- Hyperledger Indy などの分散型台帳をIDに使用する方法
- 基盤となるブロックチェーンテクノロジーが可能にする方法
- Hyperledger Indy、Aries、Ursa の目的、スコープ、それぞれの関係
- Hyperledger Indy、Aries、Ursa が信頼に必要なレイヤーをインターネットに追加する方法
- この新技術により実現できる可能性