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米リップルのXRP活用する国際送金技術ODL、日間取引量12億円を達成

米ドル・メキシコペソの送金額が増大

(Image: Shutterstock.com)

米リップルが提供する仮想通貨XRPを活用した国際送金技術ODL(On-Demand Liquidity)の日間取引量が2月11日に過去最高値となる約1100万ドル(12億円相当)を記録していたことが明らかになった。XRPの台帳上からODLに関する取引を抽出しデータを公開するUtility-Scanによると、続く12日から14日にかけても日間取引量は1000万ドル前後で推移し、15日以降は一旦取引量が低下した。

15日から18日にかけてのデータとなるが、ODLの取引内訳は米ドルとメキシコペソ間の送金額が群を抜いている。この経路の活用について、米リップルと提携するマネーグラムが導入の途上にあることを発表しており、その影響で英国の仮想通貨交換所Bitstampとメキシコの仮想通貨交換所Bitsoを仲介役とした頻繁かつ多額の送金が見られる。

米リップルは2019年6月にブラジルでの事業を開始し、本格的に南米全土への展開を進めることを発表した。その後Bitsoへの追加の出資を行った。さらに同年11月にはペルーの大手銀行InterbankがODLを導入。直近のODLの取引量からして、南米での送金網の構築は順調に進んでいる様子だ。

なお、BitsoはTwitter上で2月7日にアルゼンチンの居住者向けに、仮想通貨交換所のサービス提供を開始していることを発表した。サービス内容はメキシコ居住者向けのものと同様としている。