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イーサリアム2.0、移行した仮想通貨ETHは当面戻せない

移行の双方向化は開発優先度の関係で後回しに

(Image: Shutterstock.com)

Ethereum財団は11月21日、Ethereum 2.0のアップデート情報を週次で報告する短信の第4回を公開した。Ethereum 2.0 フェーズ0は2020年初頭のリリースを予定しているが、現行のEthereum 1.xネットワークとの間での仮想通貨ETHの転送について、当面は一方通行となることが説明された。Ethereum 2.0のビーコンチェーンから、Ethereum 1.xへETHを転送する機能は、初期の仕様に含まれない。

ETHの転送を双方向化するアイディアはあるものの、2.0の開発遅延と1.x側のリスク管理の関係から、余計な作業として見送られることとなる。現状、Ethereum 1.xにビーコンチェーンから送られたETHを受け入れる機能がなく、機能の追加にはハードフォークが必要となる。Ethereum 2.0の開発を進める上で、稼働中である1.xの更新も同時に行っていくのは効率的ではなく、仕様の変更によるリスクも生じてしまうのだ。