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イーサリアムクラシック、1月12日夜にハードフォークを実施
イーサリアムとの互換性維持。コンスタンティノープルに対応
2020年1月8日 11:23
Ethereum Classic(イーサリアムクラシック、ETC)は、ネットワークの大型アップデートとなるハードフォーク「Agharta(アガルタ)」をブロック番号957万3000にて実施する。ETCのネットワーク状況を分析するetcnodes.orgによると、1月8日時点での直近のブロック生成速度から計算したハードフォーク実施日時は日本時間1月12日23時頃とのこと。
Aghartaは、Ethereumとの互換性を維持するための計画的なプロトコルアップデートとなる。今回のハードフォークにより、Ethereumの「Constantinople(コンスタンティノープル)」との互換性を保つための改善提案ECIP-1056が実装される。
具体的な機能としては、AghartaはEthereumのConstantinopleの以下の機能を実装し有効化する。
- EIP-145(ビット単位のシフト命令)
Ethereum仮想マシン(EVM)にビットシフト命令を実装。 - EIP-1014(スキニーCREATE2オペコード)
State Channelのパフォーマンスを改善する、新しいトランザクション作成命令の追加。 - EIP-1052(EXTCODEHASHオペコード)
スマートコントラクトの検証コストを削減する、新規命令の追加。
Ethereum Classicは、すでにアップデート対応版のノード運用ソフトウェア「Geth Classic」(バージョン6.1.2以降)、「Multi Geth」(バージョン1.9.6以降)、「Parity Ethereum」(バージョン2.6.8-beta、2.5.13-stable)および「Hyperledger Besu」(バージョン1.3.7以降)がリリース済みであり、ノード運用者にただちにクライアントを更新するよう告知している。
なお、「Geth Classic」はAghartaが最後のハードフォーク対応となる。今後はサポートが終了するため、Geth Classicによるノード運用者は、Multi Geth、Parity Ethereum、またはHyperledger Besuに移行することが推奨されている。