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米マネーグラム、ホリデー期間のオンライン取引件数が前年比70%超の成長

スマホユーザーの獲得に成功。米リップルとの提携等デジタルに注力の結実か

(Image: Roman Tiraspolsky / Shutterstock.com)

国際送金最大手の米マネーグラム(MoneyGram)は1月6日、ホリデーシーズン中に前年比70%以上の取引件数の増加があったことを発表した。2019年12月1日から25日の期間、同社のオンライン取引において、主要な市場のすべてで10%以上の成長が見られたという。これらの80%がスマートフォンを通じて行われたもので、米国以外でのオンライン取引件数は、前年比120%増加としている。

マネーグラムは2019年に、米リップルとの提携と、仮想通貨XRPを活用した高速送金システム「ODL」(On-demand Liquidity)の導入によるインフラの更新を行ってきた。そのほか、ロイヤリティプログラムの対象国拡大、Visa Directへの対応、Webサイトのリニューアルなど、デジタル面の強化を行った。2019年内には新たに60以上の市場で同社のサービスが利用可能になったという。

マネーグラムのアレックス・ホームズ(Alex Holmes)CEOは今回の発表に際して「モバイルアプリの成功」を強調している。同社の国際送金用スマートフォンアプリは2018年にリリースして以来、160万回ダウンロードされている。2019年のホリデーシーズンには特にアプリの利用が増加した。これらのデジタル化推進の施策が、取引件数の成長として実を結んだものと見られる。