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三菱UFJ、ブロックチェーン基盤で信用状発行し貿易決済デジタル化

komgoの活用第1号。貿易取引のペーパレス化や手続き自動化を推進

(Image: Shutterstock.com)

三菱UFJ銀行は1月10日、ブロックチェーン技術を基盤とする貿易金融プラットフォーム「komgo」を活用し、信用状を発行したことを発表した。信用状は、貿易決済を円滑に運ぶ手段として銀行が発行する支払い確約書。同行ロンドン支店が実取引に基づき発行する、komgoを活用した第1号案件となった。

komgoは、KomGo SA(KomGo社)が開発するブロックチェーン活用の貿易金融プラットフォーム。貿易取引におけるペーパレス化やプロセスの自動化を進め、業務効率の向上を図ることを目的に開発する。KomGo社は、2018年8月に同行を含む海外大手金融機関、石油メジャー、コモディティ商社等の計15社の株主により設立された。

同行は、komgoのプラットフォームを通じ、信用状や貿易金融商品のデジタル化、本人確認(KYC)手続きの効率化、貿易金融に関わる当事者間の文書やデータの暗号化によるセキュリティ向上に取り組んでいく。他株主とともにkomgoを活用したグローバルベースでのコモディティ取引における貿易金融のデジタル化を推進していく。

今後、同行はデジタライゼーションを中期経営計画における最重要施策の1つとして位置付け、デジタル技術を活用した業務の効率化、社内プロセスの自動化による生産性の向上に取り組んでいく。komgoの活用を通じてデジタル化の取り組みを加速させていくことを明らかにした。