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国内仮想通貨交換所、月間取引数量は過去最低=JVCEAの11月度統計

利用者数の増加は史上最高。月間6.5万口座が開設

(Image: Shutterstock.com)

日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)は1月10日、同協会に所属する会員の取引データに基づく月次統計資料を更新し、2019年11月分のデータを追加した。同月の仮想通貨現物の取引高は、数量ベースで約18億。JVCEAが記録を開始した2018年9月以来で過去最低となった。一方、仮想通貨交換所の利用者数は約6万5000口座が開設され、過去最高値となっている。

2019年11月の仮想通貨現物の取引高は、金額ベースでも月間3518億円と2019年内でも低い値に収まった。取引高が減少の傾向にあるが、交換所が預かる残高は大きく変動していない。

2019年第3四半期までをまとめたCoinGeckoの市況レポートに、仮想通貨の相場が現実世界の季節を追っているという分析があった。実際、金額ベースでの国内の仮想通貨取引高と気象庁が発表する日平均気温の月平均値を比較してみると、たしかに同様の波形を示すことが分かる。

国内仮想通貨交換所の仮想通貨現物取引高の推移(JVCEAの集計を元に作成、以下同)と平均気温との比較

2019年は仮想通貨交換所で、取引以外のサービスが多く始まった。たとえば、bitFlyerではTポイントでBitcoinが交換可能になった。Coincheckでは、アンケート報酬ポイントとの連携が、DeCurretは仮想通貨による電子マネーチャージの提供を開始。いずれも8月から9月にかけての発表だった。こうした動きが、11月のデータにおいて取引高の低調にもかかわらず、利用者数の増加につながっていると見られる。

仮想通貨別の仮想通貨保有状況は下記の通り。今月も引き続き保有額の首位銘柄はBitcoinだ。

国内仮想通貨交換所の利用者が保有する仮想通貨現物の評価額推移