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IBMのAI×IoT×ブロックチェーン流通基盤にセールスフォースら参画

サプライチェーンの学習による自動化・デジタル化・効率化

(Image: Shutterstock.com)

米IBMは1月13日、ブロックチェーンを活用したサプライチェーン基盤「IBM Sterling Supply Chain」に、米セールスフォース(Salesforce)らが参画し、機能強化を行うことを発表した。AI、IoTを駆使してサプライチェーンにおける、返品、複数の販売チャネル、物流の課題を、デジタル化で迅速に解決し、顧客体験の向上を図っていく。全米小売業協会(NRF:National Retail Federation)による展示会「Consumer 2020」にて発表した。

「IBM Sterling Supply Chain」は、AIであるIBM WatsonとIBM Blockchainが組み込まれたサプライチェーン向けのオープン統合プラットフォーム。サプライヤーと顧客のエコシステムに簡単に接続することができる。セールスフォース、ピュブリシス・サピエント(Publicis Sapient)、IBMサービス、Project44、Flooidが、「IBM Sterling Supply Chain」を使用し、大規模な小売業者のデジタル変革イニシアチブを促進するソリューションを開発していく。

AIが組み込まれている「IBM Sterling Supply Chain」は、IoT機器を目としてブロックチェーン上のモノの動きを観察し、学習を重ねる。そうしてトレーニングされたアプリケーションとコントロールタワーを活用し、エンドツーエンドの可視化、リアルタイムのアラート等の環境を提供、サプライチェーンを自動化しビジネスの成果を向上させていく。

また、IBM Blockchain対応のマルチエンタープライズビジネスネットワークは、1年に30億件のトランザクションを実行することができる。事前に接続された80万を超える取引パートナーとの連携ができるという。

システムインテグレーターおよび開発者は、「IBM Sterling Supply Chain」を応用することで、他のビジネスネットワークやアプリケーションと相互運用できるカスタマイズされたサプライチェーンソリューションを構築、拡張、統合することもできるという。

今日のグローバル市場では、企業はサプライチェーンの強さで勝負が決まると、IBM Sterling Blogは語っている。市場をリードするには、サプライチェーンリーダーは、プロセスのデジタル化、ワークフローの最適化を視野に入れておかなければならない時代だという。米IBMは、今回の発表と共にローンチされた「IBM Sterling Supply Chain Suite」にて、サプライチェーンにおけるデジタル化の支援も行っていくことを明らかにした。