仮想通貨(暗号資産)ニュース

VALU、VAトークンの売買サービスを3月2日に終了。預かり仮想通貨返却

暗号資産カストディ業務の規制対応を断念

SNS「VALU」を運営するVALU社は1月15日、提供中のVAトークンの売買について、3月2日13時付けで終了することを発表した。その後、3月31日13時までに預かり仮想通貨の返却手続きを進めるとのこと。

VALU社は2019年5月31日に可決された暗号資産に関する改正資金決済法に含まれる「暗号資産カストディ業務に対する規制」に向け、対応を進めてきたが今回対応を断念する運びとなったことを報告している。FATF(マネロン対策等を扱う国際会議)が規制を推奨することから、2020年春に施行予定の改正法案では仮想通貨交換所と同等の規制が敷かれる方針だ。

カストディ業者の規制に関して、2019年内に行われたいくつかの議論では「規制が厳しすぎる」「現状のカストディ業者には対応が難しく、事業をたたまざるを得ない」といった懸念の声が上げられてきた。イノベーションを阻害するといった見方もあり、仮想通貨ビジネス協会などの業界団体は規制内容の再検討を求める声明を発表していた。

カストディ業務の規制を含む資金決済法と金商法の改正案に関して、金融庁は14日に政府令などの改正案を公表している。