仮想通貨(暗号資産)ニュース

Facebookの仮想通貨リブラ運営団体にEC大手Shopifyが加入

ステーブルコインで越境ECの課題解決目指す

(Image: Shutterstock.com)

ECサイト制作プラットフォームをグローバル展開するカナダのShopify(ショッピファイ)は2月21日、Facebookらが立ち上げた仮想通貨Libra(リブラ)の運営団体Libra協会への参加を発表した。同協会と共同で、店舗運営者や消費者をサポートする決済ネットワークの構築に取り組むことを明らかにした。

Shopifyは、日本を含む世界175か国以上で、100万以上のECサイト運営をサポートするボーダーレスなECサイトプラットフォーム提供企業。同社は、透明性のある手数料や顧客データのセキュリティとプライバシーを確保することに努めてきた。

eコマースのグローバル化が進むにつれて、その決済方法や商品の価値交換に問題が生じることも多くなった。世界の金融インフラの多くが、eコマースの規模やニーズに対応するために構築されたものではないと同社はいう。そこで、Libra協会へ加盟することで「誰にとってもより良い商取引」の実現を目指す。

Libraは2019年6月に国を問わず民間での決済に広く利用可能なステーブルコインとしてFacebookを含むコンソーシアムLibra協会から発表された。名だたる企業が協会への加盟を表明し、その全貌が明らかとなり世間の話題をさらったプロジェクト。しかし、各国からの法規制における指摘を受け、VisaやMastercard、PayPal、eBay、Stripe、Booking Holdings、Mercado Pago、Vodafoneといった企業が既に協会を脱退している。

一方で、Libraプロジェクトへの参画を希望する企業・団体は今も多いというLibra協会は、2020年中にも新メンバーを入会させる方針を明かしていた。今回の発表はその一環のようだ。また、ブロックチェーンとしてのシステムそのものへの批判の声は少ないLibraは、早い段階でオープンソースの開発体制が整っており、2019年末に発表のあったロードマップの更新の際にも、プロジェクトが順調に進行していることを報告している(関連記事)。