仮想通貨(暗号資産)ニュース

Operaブラウザ、Apple Payやデビットカードで仮想通貨が購入可能に

米国ユーザー向けにブラウザ内蔵のウォレットに新機能として追加

ノルウェーのOpera Software ASAは3月17日、米国ユーザー向けにWebブラウザ「Opera」から直接BitcoinやEthereumをApple Payまたはデビットカードで購入できる機能を追加したことを発表した。Operaのデスクトップ版、Android版、iOS版すべてのブラウザで利用可能となる。

Operaは、かねてよりWeb上での仮想通貨の利用に伴う障害を取り除く戦略を取っている。同社は2018年12月、仮想通貨ウォレットとDAppsエクスプローラーを内蔵した「Opera for Android」を発表、その後、デスクトップブラウザとiOS版ブラウザの「Opera Touch」に仮想通貨ウォレット機能を組み込んだ。今回の発表は、その戦略の一環となる。

Operaは米国の仮想通貨ブローカーWyre社と提携し、ブラウザの仮想通貨ウォレットから直接仮想通貨の購入を可能にした。iOS版ユーザーはApple Payで、その他のユーザーはデビットカードでBitcoin(BTC)またはEthereum(ETH)を購入することができる。

これまで仮想通貨を購入するには仮想通貨交換所に口座開設する必要があり、購入には数時間から数日かかることもあったとOperaはいう。しかし、Wyre社のAppleデバイス向けソリューションでは、Apple Payとシームレスに連携し、その面倒なプロセスは不用となり、仮想通貨が購入できるアカウントの作成には30秒もかからないと説明する。

Operaブラウザの暗号責任者であるCharles Hamel氏は、「ユーザーが仮想通貨をブラウザのウォレットから簡単に購入できるようにすることは、Webをインターネットネイティブのグローバル決済ネットワークに接続する非常に強力なものである」と語っている。

Operaは、他の国でも近々に同機能の追加を導入する予定を明かしている。