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イーサリアム大型アップデート「コンスタンティノープル」日本時間1月17日頃に適用される見通し

ブロック採掘報酬の減額、v2.0に向けたアーキテクチャの改善など5件の更新

 Ethereum(ETH)の大型アップデート、通称「コンスタンティノープル」が日本時間1月17日頃に実装される予定だ。本アップデートは、バージョン1.0から2.0に至る4段階のアップデートの内、3段階目後半にあたる。ブロック採掘報酬の引き下げやアーキテクチャの改善をはじめとした5件のEIP(改善案)が実装されることとなる。

 コンスタンティノープルは第708万ブロック以降に適用され、以前のブロックとは互換性がなくなるため、ハードフォークとなる。記事執筆時点のブロック生成速度からすると、日本時間1月17日頃に実装される見通しとなっている。なお、本アップデートによる新規通貨の発生は予定されていない。

 コンスタンティノープルは、4段階あるEthereumバージョン2.0へのアップデート計画の3段階目「メトロポリス」の後半部分にあたる。Ethereumは現段階ではコンセンサスアルゴリズムにPoW(Proof of Work)を採用しているが、バージョン2.0でPoS(Proof of Stake)へと完全に移行する方針だ。コンスタンティノープル時点ではPoW方式を維持するが、PoSへの移行の前段階として、ブロック採掘報酬の引き下げと生成難易度の調整、アーキテクチャの改善・最適化などが実装される。


    【コンスタンティノープルでの実装項目】
  • EIP145:Ethereum仮想マシン(EVM)にビットシフト命令を実装。スマートコントラクトにかかるGAS代(Ethereumの手数料)の節約が見込める。
  • EIP1014:State Channelのパフォーマンスを改善する、新しいトランザクション作成命令の追加。
  • EIP1052:スマートコントラクトの検証コストを削減する、新規命令の追加。
  • EIP1234:ブロック生成の難易度上昇率の緩和とブロック生成報酬の2ETHへの引き下げ。
  • EIP1283:EVMのSSTORE命令におけるGAS計算方式の変更。1つのトランザクションで複数のストレージを扱うようなスマートコントラクトのGAS代を節約する。

 Ethereumの代表的なクライアントであるGeth(Go-Ethereum)とParity Ethereumはすでにコンスタンティノープルに対応したバージョンをリリースしている。それぞれ公式サイトで公開している、Geth 1.8.20以降、Parity Ethereum 2.1.10(ステーブル)または2.2.5(ベータ)以降がコンスタンティノープルに対応したEthereumクライアントとなる。