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テックビューロHD、ICO総合基盤の中核「COMSA HUB」のβ版を予定通り公開
ビットコインとmijinのプライベートチェーン間でBTCを価値移転
2019年4月23日 11:48
テックビューロホールディングス株式会社(以下、テックビューロHD)は4月23日、ICO総合プラットフォーム「COMSA」のソフトウェア「COMSA HUB」のβ版(テストネット)を公開した。同ソフトウェアは、パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの間で仮想通貨やトークンの移転を自動制御する。β版では、Bitcoinとmijinの両ブロックチェーンを接続し、Bitcoin(BTC)とmijin上のBTCトークン(BTC:mijin)をシームレスに変換できるとのこと。
「COMSA HUB」は、パブリックブロックチェーン上の企業のマスターアカウントと内部のプライベート勘定との間で、トークンの残高をコントロールし、両者の間で価値の移転を可能とするもの。異なるブロックチェーン間でのトークンのペッグや制御などの機能を持つ「COMSA CORE」と共にCOMSAが提供予定のICO総合プラットフォームの中核となる。
テックビューロHDは今回の発表で、「COMSA HUB」の仕組みを解説した。「COMSA HUB」は、パブリックチェーン上の企業アカウントへの入金を常時監視する。入金時にはその残高をロックすると同時に、企業のmijinプライベートチェーン上で同等のトークンを発行し、ひも付けられた内部アカウントに送金を行う。
一方、出金を検知した際には、出金するトークンをプライベートチェーン上で利用できなく(Burn)し、該当するパブリックチェーン上の仮想通貨もしくはトークンのロックを解除する。そして、ひも付けられたパブリックチェーン上のアドレスに対して送金を行う。これがプライベートチェーン上の価値をパブリックチェーン上へ移行する仕組みだ。
今回公開されたβ版は、mijinライセンス契約のある企業・団体向けの限定公開となる。このバージョンでは、Bitcoinのパブリックチェーンとmijinのプライベートチェーンを接続する。Bitcoin(BTC)と、mijin上で発行するBTCトークン(BTC:mijin)を、先述の仕組みに則ってシームレスに変換することが可能とのこと。
テックビューロHDは、β版での運用によるUI/UXの改善を経て、「COMSA HUB」を2019年冬頃に正式リリース予定とした。この日程は同社が2018年頃から提示しているものと変わりない。2019年夏に正式リリースを予定している「COMSA CORE」と合わせて、COMSAのICO総合プラットフォームは滞りなく開発が進んでいるようだ。