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BlockBaseがNFTマーケットプレイスbazaaarをリニューアル、新たに0x Protocolを採用

新プロトコルと独自拡張コントラクトで分散型取引所の構築が容易に

ブロックチェーン技術の導入コンサルティングを行うBlockBase株式会社は7月25日、同社が開発・運用をする、ゲームのキャラクターやアイテムなど代替不可トークン(NFT:Non-Fungible Token)の売買ができるマーケットプレイス「bazaaar」をリニューアルオープンした。bazaaarは新たに分散型取引所(DEX)の主要オープンプロトコルである「0x Protocol」(ゼロエックスプロトコル)を採用し、再構築を行ったという。

0x protocolは、Ethereumブロックチェーン上でERC-20およびERC-721などのデジタルアセットをトラストレスに交換することができるDEXを開発することが可能なプロトコル。オープンソースで開発されている。ウォレットからウォレットへ、直接取引も可能だという。0x protocolを使用する分散型取引所同士で流動性を共有することも可能。また、今後も増え続けるであろうEthereumベースのトークンのトラストレス交換を容易にすることも可能とのこと。

同社は0x protocolを採用することで、非中央集権化を実現するとともに、流通するNFTの流動性の向上を目指すほか、0x protocolを通じたオーダー情報の共有を進めていくという。

また、同社は「Passer Contract」(パサーコントラクト)と「Distributor Contract」(ディストリビューターコントラクト)の2つの独自拡張コントラクトを開発し、0x Protcolに標準搭載されている機能の向上と、法令上の論点整理やユーザーエクスペリエンスの向上を行っている。

Passer Contractは、これまでの0x Protocolではできなかった、テイカーのETH払いかつメイカーのETH受け取りが可能になる。従来のETHとトークンの交換では、互いの規格を合わせるために、ETHをERC-20で標準化したWrapped Ethereum(WETH)へ変換する必要があった。Passer ContractによりWETHへの変換の必要がなくなり、ETHを直接トークンと交換できるため、法令上の論点整理が可能だという。

Distributor Contractは、手数料のETH払いが可能になるという。さらに手数料の分配ロジックにより、各アドレスに手数料分配ができるとのこと。これにより、NFTを提供するデベロッパー、クリエイターなどへの利益の還元が可能になる。

0x Protocolと同社が開発をした独自の拡張コントラクトを組み合わせることで、NFTのマーケットプレイスへの参入が、より取り組みやすくなるという。同社は独自拡張コントラクトおよびライブラリについて、今後はオープンソースソフトウェアとしての公開を予定している。

独自拡張コントラクト2種の特徴