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Tezos財団、福岡Cryptoeconomics Lab社に助成金を付与

仮想通貨テゾスへのPlasmaレイヤー実装を支援

(Image: Shutterstock.com)

Tezos Foundation(以下、Tezos財団)は8月19日、仮想通貨Tezos(テゾス/XTZ)のブロックチェーン向けのPlasmaを開発するために、福岡のブロックチェーン関連企業Cryptoeconomics Lab社に対して助成金を付与したことを発表した。Tezos財団は、Tezosのエコシステムに対して有効なプロジェクトに資金提供している。Cryptoeconomics Lab社は、Ethereumのスケーラビリティ問題を解決するためのPlasma技術を応用してセキュリティ、スケーラビリティおよびユーザビリティを保証するDApps開発フレームワーク「Plasma Chamber」を開発する企業。

Plasmaは、ブロックチェーンの取引処理を向上させるレイヤー2技術。Cryptoeconomics Lab社は、Plasma Groupが提案する仕様に従いPlasmaを開発し、実装を目指す。この実装は、同社のPlasma-Rustフレームワークに統合される予定だ。また、同社はAndroid向けのウォレットアプリを開発し、Tezosをアプリ開発ツールセットのPlasma Chamberに統合することを明らかにした。

Tezosは、BitcoinやEthereumの問題点を解決するために作られた仮想通貨(ブロックチェーン)。仮想マシンMichelson(スマートコントラクト記述言語)によってスマートコントラクトを設計することができる。合意形成には、Delegated Proof of Stake(DPOS)という方法を採用する。マイニングが不要、特定のハードウェアも不要で、10000XTZのTezosを1票として、誰でも合意形成に参加が可能な仕組みだ。

また、Tezosはガバナンス問題をオンチェーンでの投票メカニズムを通して解決することができ、ハードフォークを必要とせずにブロックチェーンの仕様を変更することができるなど、次世代ブロックチェーンの1つとして注目されているが、Tezos財団はTezosプロトコルとエコシステムの長期的な成功を目標に、さらなる支援を続けていく。