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ビットワイズのビットコインETF、米SECが再審査
今年10月に非承認決定
2019年11月20日 05:45
米証券取引委員会(SEC)は11月18日、ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management)が提案したビットコイン上場投資信託(ETF)について、コミッショナーが再審査することを官報で公表した。
SECは、今年1月にビットワイズが行った申請を、2度にわたって判断延期とし、10月に「非承認」の決定を下していた。
SECはビットコインETFについて、仮想通貨の「詐欺的で操作的な行為および慣行」に対する懸念を挙げており、最終的には「不法行為の防止策が十分ではない」ことを理由に非承認とした。
SECによると、再審査を申請したのはビットワイズではないという。再審査の理由は明らかにされていない。
再審査の期限は具体的に設けられていないが、関係者もそうでない人も、今年12月18日まではSECの判断に対して意見を述べることができる。
SECには今年、ビットワイズの他にヴァンエック(VanEck)とソリッドX(SolidX)が提案する商品、そしてウィルシャー・フェニックス(Wilshire Phoenix)がつくるビットコインと米短期債に投資する販売が申請された。だが、SECはこれまで申請を承認しておらず、ヴァンエックとソリッドXが9月3日、SECの承認を経ずに発売できる“限定的な”ビットコインETFを機関投資家向けに販売すると発表し、その後、SECへの申請を取り下げた。
申請時期が遅かったウィルシャー・フェニックスの審査は現在も継続中だが、これまでのSECの姿勢を見る限り、承認の可能性は低い。