仮想通貨(暗号資産)ニュース
米リップルとUAEフジャイラ国立銀行が提携
RippleNetを活用しインドへの国際送金を効率化
2020年3月4日 06:00
アラブ首長国連邦(UAE)の主要な金融機関の1つであるフジャイラ国立銀行(National Bank of Fujairah)は3月2日、米リップルとの提携を発表した。同行は国際送金ネットワークRippleNetに参画し、インドへの国境を越えた決済の効率化を図るとした。
法人向けにサービスを提供するフジャイラ国立銀行は、同行の持つインドの大規模な顧客基盤にサービスを提供するために、RippleNetを介し、インドの銀行Indus Ind Bankを通じて、迅速かつ安価で透明性の高い国際送金サービスを提供する。同行の顧客は、取引をエンドツーエンドで明確に追跡しながら、安全でリアルタイムな決済を行うことが可能になる。
銀行が積極的にRippleNetの国境を越えたネットワークを活用することで、資金移動におけるユーザーエクスペリエンスを向上させることができる。フジャイラ国立銀行CEOのVince Cook氏は、「顧客第一の銀行として、ブロックチェーン技術を活用してシームレスでスムーズな体験を顧客に提供することは重要である」とコメントし、次善策としてRippleNetを選択したことを報告している。
フジャイラ国立銀行は、法人・商業銀行業務、財務、貿易金融の専門知識を持ち、パーソナルバンキングの選択肢を広げ、シャリーア法(イスラム法)に準拠したサービスを提供する総合法人銀行。貿易業界の主要な問題に取り組むために地域の主要な貿易機関と協力し、国境を越えた支払いの課題に積極的に取り組んでいるという。