仮想通貨(暗号資産)ニュース
Zaif、入出金停止中の仮想通貨MonacoinやCounterpartyトークンを2月末までに再開予定
ハッキング被害のユーザー補償は1月中に完了の見通し
2019年1月17日 16:52
仮想通貨交換所「Zaif」は、2018年9月に発生したハッキング被害以来停止している一部仮想通貨の入出金について、1月中にBitcoin Cash(BTC)と8種のCounterpartyトークン、2月中にMonacoin(MONA)を再開予定としている。また、ハッキング被害におけるユーザーへの補償は1月中にすべて完了するとのこと。なお、新規口座の開設やアフィリエイトプログラムなど、一部のサービスは依然として再開スケジュールの調整中だという。
Zaifは、1月中に仮想通貨Bitcoin Cash(BCH)および取り扱いCounterpartyトークンであるZAIF、XCP、BCY、SJCX、FSCC、PEPECASH、CICC、NCXCの入出金を再開するとし、2月中にはMonacoin(MONA)の入出金が再開予定となっている。2018年12月にビットコイン(BTC)の入出金は再開済みであり、2月中に同交換所が取り扱う全仮想通貨およびトークンの取引が再開されることとなる。
Zaifはユーザーから預かっている仮想通貨資産のうち、Bitcoin(BTC)、Monacoin(MONA)、Bitcoin Cash(BCH)が2018年9月のハッキングにより盗難された。事件以降、新規口座の開設や取り扱い仮想通貨およびトークンの入出金などサービスの一部を停止していた。
仮想通貨交換所「Zaif」事業は11月22日、テックビューロ株式会社から株式会社フィスコ仮想通貨取引所に譲渡された。Zaifの事業譲渡を承諾したユーザーは、運営会社変更後も引き続きZaifを利用できる。2018年12月26日時点で、約98%(残高ベース)が譲渡を承諾していたという。テックビューロ社は、仮想通貨交換業の登録を廃止し、会社解散の手続きを行う予定となっている。
ハッキング被害にあった仮想通貨の補償についてZaifは、11月22日までにZaifの事業譲渡を承諾したユーザーには、全通貨の補償が完了済みだという。11月22日以降に事業譲渡を承諾したユーザーに対しては1月中に補償が完了するとのことだ。
Zaifは仮想通貨の入出金についてスケジュールを発表しているが、新規口座の開設など、下記サービスは依然として具体的な再開スケジュールを調整中としている。また、現在のZaif運営会社であるフィスコ仮想通貨取引所とのシステム統合も計画しているという。
- 新規口座開設
- コイン積立(新規登録、引き落とし、買い付け)
- アフィリエイトプログラム
- Zaif Payment
- マネパカード連携(出金&チャージ)
【現在停止中のサービス】
なお、2018年9月のハッキング被害によりZaifから盗難された仮想通貨は、Bitcoinが5966.1BTC、Monacoinが623万6810.1MONA、Bitcoin Cashが4万2327.1BCHとなる。それぞれ2018年9月18日頃の相場では、42億5123万4047円相当(1BTC=71万2565円換算)、6億7170万4448円相当(1MONA=107.7円換算)、21億767万7945円相当(1BCH=4万9795円換算)であった。
お詫びと訂正: 記事初出時、2018年12月26日時点において、Zaifの事業譲渡を承諾したユーザーに関する説明を「約98%のユーザーが譲渡を承諾」と記載しておりましたが、正しくは「約98%(残高ベース)が譲渡を承諾」となります。お詫びして訂正させていただきます。