仮想通貨(暗号資産)ニュース

Zaif、仮想通貨盗難事件におけるモナコインの補償に関する続報を発表

盗難分相当の6割をMONAで、残り4割を1MONA=144.548円換算の日本円で口座残高に反映

 仮想通貨交換所「Zaif」を運営する株式会社フィスコ仮想通貨取引所は11月22日、Zaifハッキングにより仮想通貨の盗難被害にあったユーザーへの補償に関する続報を発表した。Monacoinの補償については、盗難分相当の6割をMONAで、残り4割を1MONA=144.548円換算の日本円で返還する。11月30日をめどに、ユーザーのアカウント画面におけるMONAと日本円の残高を正しい数値となるように対応する予定とのこと。

 Zaifはユーザーから預かっている仮想通貨資産のうち、Bitcoin(BTC)、Monacoin(MONA)、Bitcoin Cash(BCH)が2018年9月のハッキングにより盗難された。今回の発表は、Monacoinの補償に関する続報となる。

 Monacoinの盗難被害については、60.3%をMONAで、残り39.7%を1MONA=144.548円換算の日本円で補償するとのこと。1MONA=144.548円換算の根拠は、10月9日9時のbitFlyerとbitbankの相場の中間値を採用したものであるという。

 盗難被害のうち、BitcoinとBitcoin Cashのユーザーへの補償について、今回は発表がない。ただし、盗難額と同額のBTC・BCHを返還する予定であることは、10月10日に発表されている。

 2018年9月のハッキング被害によりZaifから盗難された仮想通貨は、Bitcoinが5,966.1BTC、Monacoinが6,236,810.1MONA、Bitcoin Cashが42,327.1BCHとなる。それぞれ2018年9月18日頃の相場では、42億5123万4047円相当(1BTC=71万2565円換算)、6億7170万4448円相当(1MONA=107.7円換算)、21億767万7945円相当(1BCH=4万9795円換算)であった。

 なお、仮想通貨交換所「Zaif」事業は11月22日、テックビューロ株式会社から株式会社フィスコ仮想通貨取引所に譲渡された。Zaifの事業譲渡を承諾したユーザーは、運営会社の変更後も引き続きZaifを利用できるほか、フィスコ仮想通貨取引所社から仮想通貨盗難被害の補償を受けることができる。