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米リップルCEO、仮想通貨リブラを有益だが「シリコンバレーの傲慢」と評価

マネロン対策など法規制の準拠には慎重に当たるべきと主張

【Ripple CEO on Libra: Perhaps some 'Silicon Valley arrogance' with cryptocurrency rollout】

米Ripple社CEOのブラッド・ガーリングハウス氏は7月18日、米CNBCのインタビューに応じ、Facebookが2020年に公開を予定する仮想通貨「Libra(リブラ)」についてコメントした。ガーリングハウス氏はリブラを「消費者や企業にとって非常に有益」と評価し、金融システムの仕組みを変える大きな機会をもたらすと述べた。

ガーリングハウス氏はリブラの技術を評価する一方、Facebookのアプローチは市場全体に対して支配的であるとし、「シリコンバレーの傲慢」だと論じた。Rippleは既存システムとの連携を確実に行うことに焦点を当ててきたと述べ、マネーロンダリングやテロ資金供与への対策を地道に実施してきたことを語る。リブラも同様に、法規制に準拠する体制を整えた上で、サービスを展開していくことを求めた。

また、ガーリングハウス氏は「リブラの協会創設メンバー28社の中に、金融機関の名前が1つもないことには驚いた」と述べる。Rippleはいくつもの銀行と提携し、ネットワークを拡大している。一見、海外送金に強みを持つという似た性質を持つ2つの仮想通貨だが、金融機関との関わり方という点では真逆のアプローチを持つようだ。