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世界の仮想通貨採石場の半分が集中する中国・四川、洪水で大規模被害

電力不足も懸念

(Image: Shutterstock.com)

中国南西部の四川省を襲った洪水の影響で、水力発電所やビットコイン・マイニングファームの一部が操業停止となっている。

中国のSNSウェイボ(微博)やTwitterには8月21日、洪水でマイニングファームが破壊される動画が投稿された。

SNSには汶川(ぶんせん)県のマイニングファームが破壊され、ビットコインも失われたとの投稿もある。アバ・チベット族チャン族自治州では複数水力発電所が発電を停止、上海証券取引所に上場する四川省の水力発電企業・四川岷江水利電力は21日、水力発電所3カ所の閉鎖を公表した。四川省では今後数日降雨が続くと予想され、マイニングファームは今後電力不足に直面する可能性もある。

中国語英字メディアのチャイナ・デイリーによると、土石流が電力施設や通信インフラなどを破壊し、7人の死者が出ている。

四川省は夏に雨量が多く、水力発電で安価な電力を調達できるため、マイニングファームが集積している。中国ブロックチェーンメディアの8btcによると、世界のマイニングファームの60%以上が中国にあり、中国のマイニングファームの80%が同省に集中している。マイニングファームが2番目に多いのは雲南省で、貴州省、チベット自治区、新彊ウイグル自治区、内モンゴル自治区、黒竜江省と続く。

これらの地区はいずれも風力、太陽光、水力発電の再生エネルギーによる発電量が多く、時には供給過剰にすらなるため、廉価な電力を求めるマイニングファームの人気を集めている。