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Chaintope、独自ブロックチェーン「タピルス」を提供開始

機能変更や追加の意思決定がスムーズなパブリックチェーン

Chaintopeのマルチレイヤーソリューション、公式サイトより引用

Chaintopeは11月14日、同社が独自に研究開発を進めてきたブロックチェーン「Tapyrus(タピルス)」を、オープンソースとして提供を開始した。タピルスは、誰でもネットワークに参加できるパブリックチェーンでありながら、ブロックチェーンのガバナンス問題を解決するという。

Bitcoin(ビットコイン)は民主的である一方、主体的に管理を行うものがいないため、機能追加や事故発生時の救済が困難というガバナンス上の問題を抱えている。誰でも参加が可能かつ透明性を担保するパブリックチェーンであるがゆえに、取引速度や秘匿性が損なわれるなどの問題が生じるため、企業や団体によるパブリックチェーンのビジネスへの応用には、いくつもの課題を残してきた。

しかし、タピルスのプラットフォームは、あらかじめ選定された複数の調整役によって運用されるため、機能変更や追加の意思決定をスムーズかつ負荷コストを最小限にして行えるという。また、ネットワークを支える不特定多数の参加者がデータの正当性を検証するため、特定の調整役の意思によるデータ書き換え等の不正が防止される設計になっているなど、効率的かつ迅速に社会実装を進められるガバナンス設計がなされている。パブリックチェーンの特徴である透明性についても確保をしているという。

タピルスは、技術者が自由に実装・拡張できるようオープンソースにて提供する。ソースコードはGithubにて閲覧が可能だ。今後は、業界ごとに異なるニーズに対応するため、Chaintopeはタピルス上に各種拡張機能を追加予定とのこと。従来、ガバナンス体制との両立が難しかった処理速度やプライバシーの問題にも取り組んでいくとした。