仮想通貨(暗号資産)ニュース

SBIの仮想通貨交換所VCTRADE、ビットコインキャッシュの上場廃止を決定

BCH時価総額の大幅減少、51%攻撃の懸念、さらなるハードフォークの価格下落懸念のため

(Image: Shutterstock.com)

 仮想通貨交換所「VCTRADE」を運営するSBIバーチャル・カレンシーズ株式会社は4月16日、Bitcoin Cash(BCH)の上場廃止を決定したと発表した。顧客の便益を高める金融サービスを提供するというSBIグループの経営理念から剥離した状況にあり、投資家保護の観点に照らして継続して取り扱うべきではないと判断したとのこと。

 同社によると、Bitcoin Cash(BCH)の取り扱い中止は6月下旬を予定しているという。時価総額が大幅に減少したこと、そのために51%攻撃を受ける可能性が高まっておりブロックチェーンの安全性に疑義が生じていると判断したこと、さらなるハードフォークが実施されて価格が大きく下落する可能性を完全に否定できないこと、という3つの理由を挙げている。

 2018年11月16日未明のBitcoin Cash(BCH)ハードフォークに伴う対策として、同交換所が実施したBCH売買の停止処置は、5か月経った現在も解除されていない。BCH売却の再開時期は4月下旬を目処に発表するとのこと。

 また、同交換所は、Bitcoin Cash(BCH)のハードフォークにより発生した新通貨Bitcoin SV(BSV)について、対象者にはBSV現物ではなく保有量相当額を日本円に換算して支払う。この件についても4月下旬を目処に発表するという。