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仮想通貨マイニング詐欺で210億円搾取。中国人3容疑者がキューバから強制送還

キツネ狩り作戦で追跡成功、海外逃亡する容疑者を拘束

(Image: Shutterstock.com)

中国河南省の省都、鄭州市の警察当局はこのほど、マイニング詐欺で7000人から13億6000万元(約210億円)をだまし取った3容疑者を拘束した。容疑者は海外逃亡し、キューバで発見・逮捕された後、身柄を中国に移送された。河南商報が伝えた。

報道によると、3容疑者らは2018年10月に複数の企業を設立し、マイニングマシンの製造とマイニングを始めた。さらに2019年2月にかけ、「マイニングマシンに投資(購入)すると、マイニングから得られた仮想通貨を取引し、多額の収益が得られる」と宣伝し、投資家を募った。

だが、投資家が高額のマイニングマシンを購入した後は、「仮想通貨交換所がハッカーに攻撃され、交換所は仮想通貨の引き出しを凍結した」などと嘘を言い、利益を配分しなかった。

被害を訴えられた鄭州市の警察当局は今年3月から捜査を開始。容疑者らは7000人以上から13億6000万元をだまし取ったことが判明したが、3容疑者は既に海外逃亡していた。

警察は国外に逃亡している者をグローバル規模で追跡する「キツネ狩り作戦弁公室」の指揮の下、逃亡追跡チームを発足。容疑者がキューバに潜伏してることを突き止め、キューバ警察に協力を依頼した。

警察担当者は取材に対し、「地の果てまでも追いかける警察の執念や、南米の警察当局との緊密な連携体制を示せた。逃亡中の容疑者は自主して寛大な処置を受けることを勧める」と述べた。