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国産ブロックチェーンゲーム「くりぷ豚」で、実際にくりぷトンを育ててみたら大家族になった
2018年6月28日 14:59
ポイントサイトを運営する株式会社セレスは6月18日、ブロックチェーン技術を使ったプロダクトを手がける株式会社グッドラックスリーと共同で開発をする、ブロックチェーンゲーム「くりぷ豚」の配信を開始した。同日、Android版アプリおよびPC向けにWeb版をリリースした。
「くりぷ豚」は、仮想通貨Ethereum(ETH)のプラットフォーム上で動く、Dapps(Decentralized Applications)と呼ばれる分散型アプリケーションであるのが特徴。仮想通貨と同様、ブロックチェーン技術を利用する特定の中央管理者を持たない非中央集権型のオンラインゲームだ。プレーヤーは、ゲームに登場する豚のキャラクター「くりぷトン」を、Ethereumにて購入をする。
さまざまな容姿のくりぷトンは、互いに交配させることでその親くりぷトンの特徴を継承する子くりぷトンが生まれ、ときには珍しい新種が誕生したりするので、それらをコレクションすることが目的となる。またほかのプレーヤーが育てたくりぷトンや自分の持つくりぷトンを、実際にEthereumで売買をすることができるのも大きな特徴だ。
「くりぷ豚」をプレイするにはEthereumを使用するため、最初に仮想通貨交換所にてEthereumを購入しておく必要がある。こちらは、Ethereumを扱っている交換所であればどこでもかまわないので、まずは仮想通貨交換所に口座を作り、Ethereumを購入しておこう。
ちなみにゲームに必要なくりぷトンの価格は、協会(運営)が経営する「卸トン屋」で購入できるものが0.03ETH前後(1,500円程度)、ユーザー間で取引が行われている「くりぷトン取引所」で購入できるものは、0.001ETH(50円程度)のくりぷトンもいれば、0.1ETH(5,000円程度)のくりぷトンもいる。これよりもさらに安く売っているプレーヤーもいれば、また珍しい容姿・特性のくりぷトンはもっと高いこともある。ほかにもお見合いをするのにも手数料が必要であったり、もちろん出産にもお金がかかるので、まずは数百円~数千円程度の予算を必要とするので、あらかじめそれらを見込んでEthereumを購入しておこう。
またゲームは仮想通貨を扱うためのウォレットが必要になるが、Android版アプリではそのままアプリ上にウォレットが用意されるが、Web版ではブラウザーのプラグインで別途ウォレットをインストールしておく必要があるので、PCでプレイしたい人は要注意。ちなみに「くりぷ豚」では、ブラウザー「Google Chrome」+プラグインウォレット「METAMASK」の組み合わせに関しては動作確認済みとのことなので、特に初心者の方にはこちらの組み合わせを推奨する。
なお「くりぷ豚」には、チュートリアル漫画が用意されているので、いきなり始めるよりも、まずは漫画で「くりぷ豚」がどんなゲームなのか、また始めるには何が必要なのかをチェックしてみるとよい。仮想通貨やウォレット、秘密鍵など、ブロックチェーンゲームを遊ぶのに必要な知識も含めて解説されているので、役に立つだろう。
では、ここで「くりぷ豚」がどんなゲームなのか、実際にプレイしてみたいと思う。今回は、Android版を遊んでみることにした。ではまず、くりぷトンの価格をチェックしてみよう。
こうやって見ると、「卸トン屋」と「くりぷトン取引所」では、くりぷトンの売り出し価格が、一桁ぐらい違う印象だ。ちなみにくりぷトンの価格には始値と終値があり、時間の経過とともに価格は下がっていくが、購入は早い者勝ちなので、人気の高いくりぷトンほど早く購入されていくので、購入タイミングがゲームの重要ポイントとなる。
ということで、善は急げ。「くりぷ豚」をプレイするために、軍資金として幾ばくかのEthereumを入金してみる。流れとしては、まず「くりぷ豚」の自分のウォレットアドレスを調べ、そのアドレスに仮想通貨交換所もしくは自分で管理している仮想通貨ウォレットから、送金をする。
今回は、0.149ETHほど入金してみた。実際には、仮想通貨交換所でEthereumを0.15ETH購入したのだが、送金手数料として0.001ETHかかったため、0.149ETHとなった。ちなみに入金されたかどうかは「くりぷ豚」アプリの上部の数値で確認。
なんだか入金されただけでうれしいのだが、次に行こう。まずは、くりぷトンを買わねば。と、ここで先ほどの「卸トン屋」を見てみると、なんと現在売り出し中のくりぷトンは、この子だけだった。そして価格が、0.0642ETHと少々高め。そう、このゲームはタイミングによっては、くりぷトンの数が少ないこともあるので、そんなときは少し時間をおいてから、再度アクセスしてみるのも手だ。
「卸トン屋」に頃合いの価格のくりぷトンがいなかったので、「くりぷトン取引所」を見てみたら、いたいた、良い感じのくりぷトンがいるではないか。しかも0.01ETHだ。って、実は初めてのくりぷトン購入で気が焦り、すでに購入申請を出してしまった。
本来は、くりぷトンの特性をしっかりとチェックしてから購入するのがベスト。またくりぷトンの購入には少々時間がかかる。これがブロックチェーンの特徴だが、決済が承認されるまで多少時間がかかるのだ。また同時にマイナーの手数料がかかるので、ここでは0.01016ETHの購入代金が必要となり、現在、承認待ちというステータスだ。
またどんな親くりぷトンから生まれたのもわかることも重要なのと、この子は9世代の子だが、世代は数が少ないほど遺伝的に親の影響を強く受けるという生態であることを知っておく必要がある。実は「卸トン屋」で売り出されるくりぷトンがちょっと高いのは、すべて0世代のくりぷトンだからなのだ。どんな容姿のくりぷトンを誕生させたいかは、世代数の少ないくりぷトン同士からのほうが、よりうまくいくのが「くりぷ豚」なのだ。
そうこうしているうちに、先ほどのくりぷトンの購入申請が無事に承認され、晴れて自分のくりぷトンになったようだ。しかしまだ持ち金にも余裕があるので、やはり0世代の子も購入してみたいので、ここでもう一度「卸トン屋」をチェックしてみる。
やはり購入可能なくりぷトンが増えているではないか。しかし価格は、ちょっと高い……。だがなんだか白い子がさらに小さくてかわいいではないか。実はくりぷトンって、さまざまな大きさの子がいて、この小さい子というのは希少でもある(現時点では)。
ということで、購入!! そして早速、手に入れたくりぷトンをお見合いさせてみることにした。ちなみにくりぷトンには性別はなく、お見合いの際に決める母トン、父トンで、母トンになったくりぷトンが出産できるというルールだ。
どうやらお見合いはうまくいったようで、あとは出産まで待つばかり。ちなみに出産にも手数料がかかり、かなりあっちこっちで手数料がかかるように感じるが、これらの手数料は少額なので、実際にはそんなに気にするほどのものでもない印象だ。
なお、お見合いは、自分の飼っているくりぷトンの中から親が違うくりぷトン同士、もしくはお見合い相手を募集中のほかのユーザーのくりぷトンとすることが可能だ。また自分のくりぷトンをお見合い相手として誰かに貸し出すことができる(トン活という)。ちなみにトン活は、お見合い相手を貸してほしいほうが、貸し出したほうに謝礼を払う仕組みになっている。
ついに第1子が生まれた!! いや、これは感動する。ほら、ほぼ母トンと同じではないか。ちなみに0世代のくりぷトンと9世代のくりぷトンから生まれた子は、10世代となる。つまり世代数の多い親+1世代ということになるのだ。
各くりぷトンに「ちょっとはやい」「かなりはやい」といった文字が記載されているが、これはお見合いをしたくりぷトンは、しばらくお見合いができなくなるクールタイムの時間の長さを表している。ちょうど先ほどの父トンがクールタイム中と表記されている。なおクールタイムは、お見合いを重ねるごとに長くなるので、くりぷトンの売却を考えている人は、なるべくクールタイムが短いうちに売却をしたほうが売れる確率が高くなるので、そのあたりも考慮しておこう。
そんなこんなでお見合い、出産、そしてときには売却を繰り返し、なんと8頭(?)のくりぷトン家族になり、今ではすっかり大所帯。ちょっと持ち金が増えているところにも注目していただきたい。
ちなみに現在の「くりぷ豚」は、こうしてくりぷトン同士をお見合いさせて、より珍しいくりぷトンを誕生させることがゲームの目的だが、これらのくりぷトンの特性をいかしながら楽しむことができる新たなゲームも現在開発中とのこと。自分の育てたくりぷトンが活躍できる場が誕生するとのことなので、またそれも楽しみにプレイを続けていきたいと思う。