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Facebookの仮想通貨リブラ出現、銀行は淘汰か進化迫られる。IMFレポート

デジタルマネーの規制必要

(Image: Poring / Shutterstock.com)

国際通貨基金(IMF)は7月15日、「デジタルマネーの台頭」と題したレポートを公表し、Facebookの仮想通貨「Libra(リブラ)」を念頭に、「ハイテク企業のデジタル通貨は規制される必要がある」と指摘した。同時に、ハイテク企業や新興フィンテック企業のデジタル通貨によって、既存の銀行は「淘汰か進化を迫られる」とも分析している。

Facebookが6月中旬にリブラ構想を発表して以降、米国だけでなく世界中の金融当局で規制の必要性が論じられている。トランプ大統領も、「私は仮想通貨のファンではない。米国の通貨はドルだけだ」とツイートし、規制の方針を示唆した。7月16、17日には米上院委、下院委で公聴会が開かれ、リブラの責任者が出席する。

IMFのレポートは大手ハイテク企業やフィンテック企業を、「大規模な顧客ネットワークに、便利、魅力的、低コスト、かつ信頼できるサービスを提供する専門家」と表現。一方で、これらの企業が発行するデジタル通貨は、個人のプライバシーや金融の安定性にマイナスに働く恐れがあるとした。

レポートは、現在の最も一般的なお金である現金と銀行預金が、デジタル通貨の台頭で「厳しい競争に直面し、立場を奪われるかもしれない」と分析。銀行が消滅する可能性は低いが、「いくつかの銀行は取り残され、淘汰される。進化を遂げる銀行もあるだろうが、それは急がなければならない」と述べた。

また、「金利を上げることができる」ことを挙げ、銀行はハイテク企業に比べて有利な点が複数あることも指摘した。