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テンセントが雲南省観光業にブロックチェーン導入。手続き透明化で税金支払いを徹底

入園チケットの購入から領収書発行までスマートコントラクトで自動化

(Image: Shutterstock.com)

中国・雲南省は20日、IT大手テンセント(騰訊)と協力し、観光地のチケットの購入、発券、領収書発行に全国で初めてブロックチェーンを活用すると発表した。

雲南省はミャンマー、ベトナム、ラオスと国境を接し、25の少数民族が生活する中国有数の観光地。世界遺産も点在し、国内外から旅行者が訪れる。「遊雲南」というプラットフォームから省内の著名観光地の入園チケット購入を受け付け、購入者のスマホに発券するほか、電子メールで領収書を送る。

雲南省の観光地の一部では、これまでもオンラインチケットを発行していた。サイトでチケットを購入し、顔認証やEチケットで入園できたが、領収書は窓口などで受け取る必要があり、完全オンライン化は実現できていなかった。

ブロックチェーンとスマートコントラクトを導入することで、チケット購入から領収書発行に至る手続きをリアルタイムかつオンラインで完結できるほか、税金の納付の透明化も向上させられる。

10億人以上のユーザーを持つメッセージアプリWeChat(微信)を運営するテンセントは、本社がある深センでブロックチェーンを活用した領収書のオンライン発行を推進しており、ウォルマートや飲食店、地下鉄、列車駅などへ導入している。雲南省のシステムは、深センで蓄積された技術の観光分野への応用事例として注目される。